タイヤのグリップ力を活かしつつ軽量化と小径化を実現! 縮みタイヤの作成&検証レポート

ノーマルタイヤをより軽く、小さくした「縮みタイヤ」を作成する方法を試してみました。今回はノーマルタイヤを縮ませることで、タイヤの外径や重量、硬度にどのような変化が生まれるのかを検証してみました。3時間・6時間・12時間・24時間と浸す時間を変えたタイヤの変化を徹底的に調査。その結果、タイヤの軽量化、縮み具合、硬度の違いなど、興味深いデータが集まりました。
縮みタイヤ作成に興味がある方は、ぜひご覧ください!

1.準備

上記のものを用意して縮みタイヤ作成していきます(*´▽`*)
※商品の注意事項をご確認頂き、作成は自己責任でお願い致します

2.検証内容

今回は中径のノーマルタイヤをパーツクリーナーに浸け、3時間・6時間・12時間・24時間でそれぞれ取り出し変化を検証してみました

取り出す

パーツクリーナーから出したばかりの時は1.5倍くらい大きくなります
(左側ー浸ける  右側ー浸けた)

数時間もすれば上記のように元の大きさに近い感じになります

重さ比較

2週間後

  • 3時間 …1.5g (元より-0.3g)
  • 6時間 …1.4g (元より-0.4g)
  • 12時間…1.3g (元より-0.5g)
  • 24時間…1.2g (元より-0.6g)

中径のノーマルタイヤの重量は1.8gほどなので、全体的に時間の経過と共に軽くなっているようです

3週間後

  • 3時間 …1.3g (2週間時より-0.2g)
  • 6時間 …1.4g (2週間時と同じ)
  • 12時間…1.4g (2週間時より+0.1g)
  • 24時間…1.4g (2週間時より+0.2g)

浸けた時間に関係性があるのか…? 3時間のモノは更に軽くなり、6時間のモノは変化無し
12時間、24時間のモノは重量が増しています
(笑)
さらに経過をみる必要がありそうです

4週間後

  • 3時間 …1.3g (3週間時と同じ)
  • 6時間 …1.3g (3週間時より-0.1g)
  • 12時間…1.3g (3週間時より-0.1g)
  • 24時間…1.3g (3週間時より-0.1g)

4週間経過した時点では全て1.3gとなりました!
引き続き経過観測していこうと思いますが、おそらく重さはこのあたりで落ち着きそうな気がします

5週間後

  • 3時間 …1.3g (4週間時と同じ)
  • 6時間 …1.3g (4週間時と同じ)
  • 12時間…1.3g (4週間時と同じ)
  • 24時間…1.3g (4週間時と同じ)

5週間経過した時点では、4週間の時と同じ重さとなり変化はありませんでした。
重さに関してはやはり1.3gくらいで落ち着くようです。

タイヤ外径比較

2週間後

  • 3時間 …外径 約24.6mm (元より-1.2mm)
  • 6時間 …外径 約24.6mm (元より-1.2mm)
  • 12時間…外径 約24.7mm (元より-1.1mm)
  • 24時間…外径 約24.8mm (元より-1.0mm)

中径のノーマルタイヤの外径は約25.8mmほどですので、全体的に約1mmほど縮んでいます

3週間後

  • 3時間 …外径 約24.7mm (2週間時より+0.1mm)
  • 6時間 …外径 約24.8mm (2週間時より+0.2mm)
  • 12時間…外径 約24.7mm (2週間時より+0.1mm)
  • 24時間…外径 約24.8mm (2週間時より+0.2mm)

2週間経過時点と比べ0.1mm~0.2mmほど違いはありますが、外径に関しては元より1mm程度まで縮み以降変化は少なそうです(*´▽`*)
こちらも念のため経過観測してみます

4週間後

  • 3時間 …外径 約24.6mm (3週間時より-0.1mm)
  • 6時間 …外径 約24.6mm (3週間時より-0.2mm)
  • 12時間…外径 約24.7mm (3週間時と同じ)
  • 24時間…外径 約24.8mm (3週間時と同じ)

12時間と24時間浸けたモノは変化ありませんが、3時間と6時間浸けたモノは3週間経過時点と比べ0.1mm~0.2mmほど違いはあります
引き続き経過観測します

5週間後

  • 3時間 …外径 約24.8mm (4週間時より+0.2mm)
  • 6時間 …外径 約24.6mm (4週間時と同じ)
  • 12時間…外径 約24.7mm (4週間時と同じ)
  • 24時間…外径 約24.8mm (4週間時より-0.2mm)

6時間と12時間浸けたモノは変化ありませんが、3時間と24時間浸けたモノは4週間経過時点と比べ
0.2mmほど違いはあります。(*’ω’*)
まだ違いが出てそうなら追加で報告致します(*’ω’*)

タイヤ幅比較

2週間後

  • 3時間 …幅約8.2mm (元より-1.0mm)
  • 6時間 …幅約8.1mm (元より-1.1mm)
  • 12時間…幅約8.2mm (元より-1.0mm)
  • 24時間…幅約8.2mm (元より-1.0mm)

中径のノーマルタイヤの幅は約9.2mmほどですので、全体的に約1mmほど縮んでいます

3週間後

  • 3時間 …幅約8.1mm (2週間時より-0.1mm)
  • 6時間 …幅約7.9mm (2週間時より-0.2mm)
  • 12時間…幅約8.1mm (2週間時より-0.1mm)
  • 24時間…幅約8.1mm (2週間時より-0.1mm)

2週間経過時点と比べ0.1mm~0.2mmほど違いはありますが、幅に関しても外径と同じく元より1mm程度まで縮み以降変化はなさそうです。
こちらも念のため経過観測してみます
レギュレーションタイヤ幅は8mm以上にする必要があります

4週間後

  • 3時間 …幅約8.1mm (3週間時と同じ)
  • 6時間 …幅約7.8mm (3週間時より-0.1mm)
  • 12時間…幅約8.0mm (3週間時より-0.1mm)
  • 24時間…幅約8.0mm (3週間時より-0.1mm)

3週間経過時点と比べ全体的にまだ縮んでおりますww
大きな変化ではありませんが、一体どこまで縮むのやら…
引き続き経過観測していきます

5週間後

  • 3時間 …幅約8.1mm (4週間時と同じ)
  • 6時間 …幅約7.8mm (4週間時と同じ)
  • 12時間…幅約7.9mm (4週間時より-0.1mm)
  • 24時間…幅約7.9mm (4週間時より-0.1mm)

4週間経過時点と比べ12時間と24時間浸けたものはまだ縮んでおります(笑)
まだ縮むのか…
まだ違いが出てそうなら追加で報告致します!

タイヤ硬化度

縮みタイヤは4週間経過のモノを使用して比較してみます

スーパーハードタイヤとノーマルタイヤ

左:スーパーハードタイヤ  右:ノーマルタイヤ
目視での確認となりますが、スーパーハードはまったく変形していないほど、
ノーマルタイヤよりも硬いです

ノーマルタイヤと縮みタイヤ

目視では浸けた時間にあまり関係なく硬くなっていそうです
触った感じだと長く浸けた縮みタイヤの方が硬くなっていると感じます

スーパーハードタイヤと縮みタイヤ

スーパーハードが若干変形?しているようにも見えますが、
ノーマルタイヤの時と同様にスーパーハードタイヤは縮みタイヤより硬いです

縮みタイヤと縮みタイヤ

左:縮みタイヤ 3時間      右:縮みタイヤ 24時間
最後に縮みタイヤ同士の比較ですが、長く浸けた方が変形が少なく
硬くなっていそうです

まとめ

縮みタイヤ サイズ比較表      (※中径ノーマルタイヤ)

3時間 (元との比較)6時間 (元との比較)12時間 (元との比較)24時間 (元との比較)
重さ1..8g1.3g   (-0.5g)1.3g   (-0.5g)1.3g   (-0.5g)1.3g   (-0.5g)
外径25.8mm24.8mm (-1.0mm)24.6mm (-1.2mm)24.7mm (-1.1mm)24.6mm (-1.2mm)
9.2mm8.1mm (-1.1mm)7.8mm (-1.4mm)7.9mm (-1.3mm)7.9mm (-1.3mm)

※上記は5週間後の縮みタイヤと元のタイヤを比較しています

今回はノーマルタイヤを「パーツクリーナー」に浸けて縮ませ、軽量化・小径化を実現する「縮みタイヤ」を検証しました。浸ける時間を変えることで、タイヤの外径や重量、硬度にどのような変化があるかを調査し、以下の結果が得られました。

1.重さの変化
浸ける時間と軽量化の関係:
ノーマルタイヤの重量は約1.8g
3時間〜24時間浸けた結果、すべて最終的に 1.3g まで軽くなり、約27.8%の軽量化が確認されました
3時間浸けたものが一番早く軽量化され、4週間経過時点でどのタイヤも同じ重さに

2.外径の変化
元のタイヤの外径:約25.8mm
浸ける時間に応じて、 1.0〜1.2mm ほど縮小
3時間浸けたものは24.8mm、24時間浸けたものは24.6mmとなり、全体的に約3.9%の縮小率

3.幅の変化
元のタイヤ幅:約9.2mm
最も縮んだのは6時間浸けたタイヤで、約7.8mm(-1.4mm)
3時間浸けたタイヤは8.1mmに縮小し、レギュレーションの8mm以上をかろうじてクリア
※その他は全て8.0mm未満となってしまいました(;^ω^)

4.硬さの変化
長時間浸けることで硬度が増す傾向あり。
ノーマルタイヤと比べ、縮みタイヤは浸けた時間が長いほど硬くなりますが、スーパーハードタイヤには劣る硬度。

結論

縮みタイヤの効果と活用方法
適度にグリップを残しつつ軽量化したい場合、 3時間程度 がベスト
軽量化・小径化が進みつつ、レギュレーション範囲での使用が可能です。
より硬さを求める場合、浸け時間を延ばすことで調整が可能。
ただし、幅が8mmを下回ることがあるため、ダミータイヤの使用を検討する必要あり。
縮みタイヤは単に小さくするだけでなく、グリップ力や重量を変更できるため、マシンセッティングの幅が広がると思います。ミニ四駆のカスタマイズがさらに楽しくなる「縮みタイヤ」作り、ぜひお試しください(´▽`)
ではまたっ!